COVID-19の状況下での子育てのヒント1~3

COVID-19の状況下での子育てのヒント1

外出自粛、ソーシャルディスタンス、というようなコロナの緊急事態宣言下にあって、家という閉ざされた空間の中で、子どもも親もストレスを抱えている状況があるでしょう。それまで意識されもしなかった家族の問題が見えてきたりすることもあるものです。そのような状況をどのように乗り越えていったらよいのか。コロナの感染拡大は、いつまでも続くものではないはずです。いくつか共に考えてみたいと思います。

1.コロナウィルスについての子どもの理解を助ける

子どもがコロナウィルスの問題を理解できるように、コロナの問題を話して聞かせましょう。マニュエル・モリナ作の「コロナブックス」は、親が読み聞かせをしながら、コロナウィルスについて理解できる助けとなります。これによって、子どもたちの声に耳を傾け、彼らの不安を表現するように助けましょう。不安を語るだけでも、気持ちが落ち着くことは、よく経験することです。そして、子どもと一緒にニュースを見てみましょう。そこにはたくさんの情報があり、なぜ、子どもが外出自粛をし、ソーシャルディスタンスを守らなければならないのか、を理解する助けがあります。政府から発表された情報に基づいて、わかりやすく言い換えてあげます。そして、偽のニュースやデマにも用心することを教えることができます。

2.家族の生活スケジュールを確認します。

次に、このような時であればこそ、家族が協力し合い、お互いの居心地のよい生活パターンを調整することでしょう。それまでバラバラで、自己中心に自分のやりたいことだけに心を向けて生活していた状況を素直に認め、この困難な時期を通り過ぎて、パンデミックが終了した後に、元の状況に戻るためには、協力し合わねばならないことをよく語ることでしょう。そして父親が今日してしまわねばならないこと、母親が今日終えてしまわなければならないこと、そして、子どもが取り組まなければならないことを確認し、お互いの共有すべき時間、それぞれが行う趣味の時間、就寝時間などを調整することです。

大切なのは、このような時にこそ、家族の一番弱い立場にある人に、しわ寄せが起こり、それが後で大きな火種になることを心得ておくことです。つまりそのような事態にならないように、母親は子どものペースをよく理解し、配慮し、父親(夫)は母親(妻)の性質をよく理解してケアに努めることでしょう(もちろん、妻も、夫の性質をよく理解し、心を通じ合わせるように努力すべきです)。そこで親は、よく話し合って優先順位を明確にしたいものです。時間は、24時間しかありません。そして、十分な睡眠と自分一人の時間も必要なのです。

このような余裕のある家族関係が取れるためには、これまで通りの忙しい生活に一旦ピリオドを打って、少しゆっくり動いてみることです。高速道路を、しばしばどんどん飛ばす人もいますが、結局、目的地への到着時間は10分程度の差であったりするものです。「急ぐな狭い日本、せかせかするな狭い家庭」です。コロナ禍が与えてくれている時間を、家族の平和のために上手に使いたいものです。

3.情緒的な心のつながりを大事にする

ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取るということは、ソーシャルアイソレーション(社会的孤立)を助長することではないはずです。このような時にこそ、互いの心を推し量り、情緒的な支え、力となる家族であることを大事にすることです。そこで、子どもが、何もすることがない、つまらない、という時にこそ、田舎の祖父や祖母に絵手紙を書かせてみる、友達に絵手紙を書かせてみる、電話で話させてみる、そんな情緒的なつながりがもてる工夫をしたいところです。

4.家族で楽しい時を持つように心掛ける

笑いはとても重要です。家族と楽しい時を過ごすように努めることです。もし時間的な余裕があるのでしたら、家族で過去の写真集を眺めたり、一緒にインターネットで映画を見たりと、そんな時間も必要でしょう。そして、喧嘩が始まった時には、沈みかけている船で、そんなことをしている場合ではない、と心得るべきです。コロナに感染した場合、重症化する方は、一挙に重症化する、そんな脅威に私たちは囲まれているのです。家族に衝突が生じたら、タイムアウトのリミットを決めておくべきでしょう。物事が手に負えなくなる前に、手を打ちたいものです。また、どうしてもぐじぐじしてしまう傾向のある子どもの場合、それを否定せず、言わせておくことも大事です。ただ、親の都合も伝えておきましょう。これが終わったら、聞いてあげる、と自分が落ち着いて聞ける時間を取ります。聞ける時間にはお茶を入れて、おやつを出して、耳を傾け、ある程度聞いたら、お母さんだったらこう考えるけどな、と言って、続きは、また、何時から、とお母さんの時間があることをわからせていく対応が有効な場合もあります。人は、自分が理解できないことが起こる時、それが言葉化されるまでしゃべり続けると言われます。しかし、言葉化は、即座には起こりません。特に子どもは、成長する中で理解力も成熟していくのですから、上手に時間稼ぎをしながら、子どもの成長を待つことも大切です。特にこのようなストレスフルな社会状況においては、親も完璧に何もかもできないことを心得、力を抜きながら、やり過ごすことなのでしょう(HFI代表、福井誠)。

COVID-19の状況下での子育てのヒント2

ゴールデンウィークに入りました。スティホームをいかに過ごすか、共に考えてみましょう。

1.あなたは一人ではない

人間というのは、不思議なもので、集団の中にいてさえ、孤独感を感じることがあるものです。家族と一緒にいながら、ふと孤独感に襲われる、あるいは一人になりたい、そんなこともあるものでしょう。大切なのは、どこかで心通じ合う関係を持つことなのだと思います。本当はそれが家族であるのが一番よいのですが、単親家庭ではそうも言ってられないし、単身ということもあるでしょう。あなたの心の悩みが何であれ、あなたは一人になってはならないし、一人でもない、相談できる場があることは覚えていて欲しいのです。サークルは、関心や趣味で繋がる場。職場は目的で繋がる場。キリスト教会は、心において繋がれる場です。それ以外の目的はありません。一期一会というべきでしょうか、人生過ぎ去ってみれば、あの時のあの相談で、あの時は乗り越えられた、ということもあるでしょう。気軽に、尋ねてください。電話よりも、メールの方が確実に連絡が取れます。hello@tamachape.com
では、スティホームをどう過ごしていくか、共に考えてみましょう。

2.何かくつろげることをしましょう

まず、外に出ない、このような機会もめったにないことに注意したいものです。私が小さな頃、田舎にいたせいもありましたが、外に遊びに出掛けるなど、そうそうそんな場所もなかった記憶があります。つまらないなあ、と思いながら、ごろごろしている、そんなことを思い出します。でも、人間には創造力があるもので、そのうち、むくっと起き上って、木切れを削って刀を作ったり(笑)(本当に物のなかった時代でした)あまり興味もなく、ほっておいた古い本を引っ張り出してきて読んで、思わず嵌ってしまったり、そんなことがあったと思います。そういえば、ある友人が、目をつむって、心の目で夕焼けを見る、山頂から街を見る、なんてことをしていました。家にいながら、何か楽しめることを、ゆっくり探してみたいものです。時間はたっぷりあるのですから。ちょうどよい機会なので、自分がやりたいと思っていたことを思いつくままに書き出してみてはどうでしょう。物事はなるようにしかならない部分があるものでしょう。今の状況が私たちの手に負えないのであれば、自分の手の中にあることを数え上げてみるのです。その中に、スティホームという制約の中で、やれることが見つかるのではないでしょうか。

3.衝突をうまく回避しましょう

狭い家に、人口密度が高くなり、押し込められた状況の中で、長いゴールデンウィークを過ごすのもなかなか大変です。衝突も起こりうるでしょう。しかし、考えて欲しいのです。スペイン風邪の時代もそうであったように、COVID-19による混乱は、いずれ収束していくものです。収まった時に、なぜあの時もっとスマートに時を過ごせなかったのかと後悔することはあるものです。必ず出口のあるトンネルを通過しているだけなのですから、衝突があった時に、それをエスカレートさせず、むしろ後々、家族の絆を深めるように過ごしたいものです。

4.家族間に衝突やストレスを感じた時に、やりたいこと

衝突しそうになったら、心を切り替えるこんなことをして落ち着きを取り戻しましょう。
①深呼吸をしてみる
②衝突の場を離れて、水、またはお茶を一杯飲んでみる。
③トイレあるいは、郵便を見に行く
④一時休戦をして、友人に電話を掛けたり、ラインしてみる
何か行動を切り替えることで、心も切り替わっていったりするものです。

もちろん、それは、単純な子どもだましのようなものかもしれませんが、一つの簡便な方法です。そして、このような機会なのですから、衝突が起こりやすい親子間の問題について、賢い対処法への理解を深めておきましょう。時間はたっぷりあるのです。親として、知恵深く、子どもに心を通い合わせる話し方を学ぶのです。たとえば、「いつまでゲームやってんの、いい加減に宿題しなさい」ではなく、「ゲームをしたい気持ちはわかるけど、先に宿題を終えようね」など、と共感的な対応を学ぶ機会です。このあたりは、エレイン・マズリッシュの『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方』から、私は多く学びました。ただ、今思えば、こんな風に出来ていたかなと思うところもありますが、やはり知っているのと知っていないのでは、実践の余裕が違うものだと思います。

5.自己成長に努める

そもそも、衝突を回避できる心の余裕を持つことです。それは一朝一夕では身につかないものですが、今日から始められる一つの方法は、自分自身の時間を取ることです。一人になって、心がリセットされる時を持つことです。何か、夢中になれる、集中できる、楽しめる、そんな時間を持つことです。夫婦であれば、こんな時にこそ、伴侶の協力を求め、交互に、互いの心がリセットされるような時間が持てるように、時間や役割を調整し合い、支え合いたいところです。この機会に、家族でこの時を乗り越えられるように、どのように協力できるか話し合い、お互いに規則正しい生活をする、普段溜まっている疲れをよく取る時にする、たっぷり休憩を取る、そんな時にしてもよいでしょう。かつて卒業研究指導をしてくださった精神科医の教授が、うつに一番効くのは、睡眠だ、と言っていたことを思い出します。ゆっくり休むことでしょう。

そして牧師として思うことは、このような時にこそ、一度は読んでみたい世界のベストセラーである聖書を読み、聖書の世界に浸ることが、あなたを一番力づけ、成長させるということです。私の聖書通読ブログ(パスターまことの聖書通読一日一生)を地味に読んでいくのも助けになるかとも思いますが、こんな時に、ぜひ読みたいのは、新約聖書、ペテロの手紙第一と第二です。

 「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたのことを心配してくださるからです」(ペテロの手紙第一5:7)

何度も繰り返し読んでみてください。神の言葉には力があり、あなたを不思議にも支えるものとなります。では、よいゴールデンウィークとなりますように祈ります(玉川キリスト教会牧師、カウンセラー福井誠)

COVID-19の状況下での子育てのヒント3

本格的に、ゴールデンウィークが始まりました。この年は、やはり家族にとっても、特別な機会となる過ごし方をしたいものです。

1.外出自粛=家内充実
 自粛とは言え、実際には、家族での時間が与えられる貴重な機会なのでしょう。自分も愛する人も、コロナ感染拡大から守られる、ということも大事ですが、積極的に、今年は家族に特別な時間が与えられている、家族が新しいステップを踏んでいく機会が与えられている、と思うところがあります。それは、家族が、学校の勉強の遅れを取り戻すために、一致する時でもなく、まさに家族が家族の時間を作るための時であろうと思うのです。
 今回のコロナ禍で、普通の風邪を引いた方もおられるはずです。その時に何を考えたか。恐らく、コロナか?コロナだったら自分のいのちもあとわずか、不安な思いでいたはずです。しかしそこで一歩進んで考えた人は、人間がタイムリミットの中で生きているという事実を、深く味わったはずなのです。健康で人生が順調に行っている時には、考えもしなかったことを考え、これから先自分は永遠に生きるわけでもなく、何があってもおかしくない状況の中で、どう生きるか。どのような死を迎えるかは、どのような生き方をするかにかかっているし、どのような生き方をするかは、結局どのような人間関係を生きるかにかかっていると考えた人も多いことでしょう。

2.お金で買えない関係を深く掘り下げる
 そのような意味では、家族が与えられている、これは、実はお金では買うことのできない、素晴らしい関係を手にしている、ということです。ところが、自分の思うようにならない人生の中で、素晴らしい関係のはずであった、夫婦間がいつの間にかそうではなく、子どもが生まれた時の感動も、いつの間にか、そうではないものになっていく、ということはあっておかしくはないことでしょう。そして今、このような時に、「家族で、家庭の中で楽しい時を持ちましょう」と言われて、すぐその言葉通りに受け止められる家族と、そうでない家族がいるのも事実です。このような時に、いよいよ家族のばらばら感、家族のギクシャク感や憎悪観が増し加わるということすらあるはずです。
 けれども、このような時であればこそ、タイムリミットを意識してみたいのです。損得ではない、人間として何が正しいことなのかを考えてみたいところでしょう。

3.家族としても何が正しいかを考える
 一時期、マスクの買い占めが続き、その後はマスクの品薄となりました。マスクが増産となり、国からもマスクが配布され、さらに個人でのマスク販売が開始されるようになり、マスクについては大分落ち着いてきたようにも思いますが、未だにマスクの値段は、元に戻っていません。徐々に社会の動きが修復されていく中で、スーパーが混雑を避けるためにマスクやトイレットペーパーを売る時間の時差を設けたり、手にものが入りにくいお年寄りや障碍者などの要援護者に配慮して、スーパーの開店直後の1時間は、そのような方々のためのを優先時間としたり、様々なアイディアを考え努力している心温まる姿があります。つまりそれこそが、損得ではない、何が正しいことなのか、という観点から営業をしている姿だと言えるのでしょう。家族についても同じことだと思います。このような事態にあって、家族が、互いに何が正しいか、ということから、家族の時間の使い方を考えていく。そうすれば、連休明けには、全く違った家族になっている、家族らしい家族、一体感のある助け合う家族となっているのではないか、と私は思うところがあります。

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