教会の沿革

 

1. はじまり
1989年12月、玉川キリスト教会は日本バプテスト教会連合の中で、信徒ゼロから福井誠牧師の熱いビジョンをもとに始まりました。最初は二子玉川駅前の貸しホールで日曜礼拝を行い、牧師自らの六畳一間のアパートで小規模な集会を続けました。

2. 商店街に進出
2001年、経済的支援から自立を果たし、2003年には二子玉川商店街内のワンフロアーを購入。わずか6名の決意あるメンバーとともに、新たな活動拠点を定め、歩いて通える地域住民が参加するコアグループが形成されました。

3. 百合丘教会の兼牧
2007年、福井牧師は百合丘バプテスト教会の再建に携わり、2009年には教会の勢いをV字回復。その過程で、オンライン礼拝や聖書研究会、子どもたちのミニストリーが活発になり、複数の教会が合同で交わるなど、互いに支え合う環境が整いました。

4. 役員会の形成
2013年以降、牧師や牧師夫人だけでなく、執事を含む役員会の運営体制が整い、2015年には教会組織が牧師個人の働きを超え、自律的に運営できる仕組みが確立されました。

5. 新規開拓(多賀城、ネパール)
2015年からは、東日本大震災で被災した宮城県七ヶ浜国際村に牧師を派遣、2018年にはネパール・バクタプルでの教会開拓を実施。さらに、米国との青年交換交流も始まり、宣教的な活動が広がっています。

6. コロナ禍と多文化共生教会への道
2019年以降、新型コロナウイルスの拡大は試練となりましたが、共に苦難を乗り越える中で、外国籍の信徒が増加。米国、韓国、香港、インド、スリランカなど、さまざまな国の人々が集う多文化共生型の教会へと進化しています。また、2020年からは教会音楽主事を迎え、伝統を重んじる礼拝の充実化も図られました。

7. NPO法人HFIの働き
1995年から福井牧師個人の活動として始まった子どもたちへの支援は、フィリピンやネパール、モンゴルまで広がり、2008年に東京都認証の独立NPO法人として発足。現在は、教会の働きから独立した公益団体として、東京都認定を取得し、農業や水、医療福祉など幅広い分野で持続可能な地域開発プロジェクトに取り組んでいます。

8. YouTube「パスターまことの聖書通読一日一生」
1999年に配信開始されたパストラルメールは、2006年から毎日更新されるようになり、WEB上のブログ、Stand FM、YouTubeでの音声版へと発展。聖書を国民の愛読書にするという願いのもと、26年以上にわたり継続され、現在は第6シーズンに突入しています。

9. 二子玉川聖書学院の働き
2016年に始まった教会内の聖書塾は、役員会の支援を受け独立し、「二子玉川聖書学院」として、超教派の聖書教育機関に発展。一般信徒の信仰養成だけでなく、牧師の継続教育も行い、近隣の様々な教派から学びに来る方々が増えています。

10. 育ちの村の働き
教会設立当初から続けてきた心の相談室を、読書会やグループワークと組み合わせた「育ちの村」として発展。2024年には福井牧師がマインドフルネスの資格を取得し、将来的には農場を併設した共同生活の村形成を夢見て挑戦しています。

このよう に、玉川キリスト教会は、地域社会に開かれた存在として、信徒とともに成長しながら、キリストの十字架愛を実践する活動を幅広く展開しています。地域との連携、多文化共生、宣教、教育、そして心のケアと、さまざまな方面から今日も歩みを進めています。