急事態宣言解除後の活動再開方針について
COVID-19の感染拡大により、外出自粛が要請され1か月、東京都および神奈川県の緊急事態宣言の解除がなされましたが、玉川キリスト教会では、今後礼拝および諸集会の再開について以下のガイドラインをもって対応してまいりたいと思いますので、来会者の皆様にはご協力をよろしくお願いいたします。
なお、この再開計画は、米国の福音派の機関紙Christianity Todayに、中国感染症の研究者Daniel P. Chin医師が発表した記事、“When Your Church Reopens, Here’s How to Meet Safely, A global health expert suggests a phased plan for congregations gathering again amid this pandemic.” DANIEL P. CHIN, MAY 6, 2020の記事を参考にしています。
1. 礼拝の再開
1)二部制による人数制限の実施
宣言解除後、人数制限を設けた二部制の礼拝をもって、礼拝を再開してまいります。また、各礼拝の参加者は出来るだけ固定とし、新来会者枠は第二礼拝の時間帯に設けてまいります。高齢者や感染重症化リスクのある方々、Youtubeライブ礼拝が利用できない方々は、できるだけ第一礼拝へ出席してください。また、第一礼拝に出席したい中高年齢層の方々は、できるだけ高齢者の方々に入り口脇の席をお譲りください。若年層の方々は、第一礼拝への出席をご遠慮ください。
2)段階制活動再開の実施
段階的に活動を徐々に、拡大してまいります。東京都では、1週間を目安にし、活動のステップを示しておりますが、潜伏期や感染期間を考えるとDaniel氏の提案する3週間を目安にするのが妥当と思われますので、各段階への移行は、東京都発表のオープンデーター(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/)に提示された3週間の感染者数によって判断する方針で考えています。ただし、社会の動きに合わせて、幾分柔軟に対処してまいりたいと考えています。
3)その他の注意事項
①礼拝は、時間通りに開始し、礼拝後は特に用事がなければそのまま帰宅していただき、お茶出しは行いません(*今後暑い季節になり、熱中症などのリスクもありますので、各自、水筒をご用意下さい)。
②献金は、Youtubeライブ配信を行う限り、口座振替(ゆうちょ銀行(普)10160-12137401)も受付いたします。
③座席配置は、感染者がゼロになるまで、椅子の配置を広く設置し、会堂内に入る人数制限もいたします。
④聖餐式は通常復帰まで、聖餐パン、葡萄酒は使用せずに実施いたします。
⑤賛美は、黙読賛美(オルガン奏楽を聞きながら、歌わずに歌詞を心の中で心を合わせて賛美する)、代表賛美(1人が会衆の代表として歌う聖歌に心を合わせ、心の中で賛美する)、通常賛美の三段階で考えます。代表賛美は、COVID-19の対策でいくつかの教会でなされている方法で、あくまでも会衆の代表として賛美するもので、特別賛美とは違い、対面ではなく、前方を向いて行われます。その場合は教職者(牧師か音楽主事、研修生候補者)が代表します。教会音楽主事の場合は、伴奏はございません。
以上、完全な通常復帰については、第二波、第三波など先が見通せない状況もあり、今年度12月(年内)と長期に考えています。それまでは、弊教会のガイドラインを方針としながらも、東京都や神奈川県の感染者数の発表の状況に合わせて、柔軟に対応した活動を進めてまいりますのでご協力いただきたく思います。
2. 祈祷会の再開
祈祷会の再開については、以下のように進めていきます。
(1)朝の祈祷会
第二段階より、朝10:00-11:00礼拝堂での祈祷会を実施します。座席間隔は広く設置し、牧師のショートメッセージとその場で各自祈祷を行う、1時間以内のプログラムとします。通常形式での再開は、第四段階以降とします。
(2)夜の祈祷会
夜7:30-8:30にテレビ会議システムZoomでの祈祷会の実施を継続いたします。また、それぞれの居住者の都合に合わせた時間帯での地区ごとの祈祷会を奨励いたします。
3.ミニストリーの再開
各種ミニストリーに関しては、感染リスクと活動の年齢層を考慮して、以下のように再開を進めていきます。
(1)教室形式のミニストリー
二子玉手芸部、シングルの学び、バクタプル開拓支援会、聖書通読道場、奏楽指導、ITチームは、第二段階から再開します。ただし、開催に当たっては、換気等に十分気を付けることと、活動のみとし、食事会はご遠慮ください。。
(2)若年層やスポーツなどを対象としたミニストリー
若年層参加者の多いミニストリーおよび、スポーツ、合唱関係のミニストリーについては、通常復帰段階までお待ちください。特に若年層は、無症状の拡散者(コロナ感染があっても、症状が出なかったり、軽度であったりするため無自覚、無症状でいる)であったり飛沫感染リスクも高い活動と思われるので、施設利用をする高齢者のリスク軽減のため、通常復帰段階までお待ちください。
4.一泊修養会
今年度の一泊修養会は、複数回の研修に替えたいと考えています。近づきましたら、また方法についてご連絡いたします。
5.各諸奉仕
教会の施設の衛生環境が整えられて、安全に使用できるように、会堂掃除、除菌、その他奉仕のご協力をお願いいたします。ただし強制ではありません。第四段階の感染者数がゼロ人以下の状況になりましたら、信徒の皆様のご協力を頂きたく思います。それまでは、教会スタッフ(教会の働きのために献身をしている牧師、教会音楽主事、研修生候補者)で行うことを原則といたします。
6.施設利用上の諸注意
以上の段階的活動再開の際に、さらに次のご協力をお願いいたします。
(1)すべて来会者は、無症状の拡散者になる可能性があるので、マスクの着用をお願いします。お忘れの場合には、教会で配布するものをお使いください。また素足でのスリッパ着用はご遠慮ください。素足で来会された場合、実費(100円)程度の靴下のご用意がありますので、受付でのご購入をお願いいたします。
(2)体調がすぐれなかったり、発熱があったりする場合は、来会をご遠慮ください。自宅でよく休んでいただき、主の安息をお守りください。
(3)物理的距離については、少なくとも約車1台分の距離を取ることが目安であると言われています。通常、物理的な距離は、個人レベルで考えていますが、1つの社会単位として同居している家族の場合、その単位で距離を取るようにお願いいたします(教会の中では、家族単位で、約車1台分の物理的距離を取ることができます)。
(4)教会に来会の際は、玄関入り口脇に設置してある消毒薬で、まず手指の消毒をお願いいたします。その後に、必ず手洗いもお願いいたします。消毒後に手洗いの順序でお願いいたします。手洗い後に消毒という考え方もありますが、弊教会では、入室後、まず他のものに触る前に消毒することで、接触感染のリスクを低減していただくことを考えています。ですから気になる方は手洗い後、さらに消毒をお願いいたします。
(5)手洗いの場合は、ご自分のハンカチもしくは、備え付けの使い捨てペーパータオルをご利用ください。また必ず液体石鹸を使って、手洗いをお願いいたします。
(6)玉川キリスト教会での聖書、讃美歌は、毎週土曜日に消毒を行いますのでお借りいただけますが、できるだけ各自ご自分の聖書、聖歌をご用意ください(重さが負担の場合には、スマホの聖書アプリ、および(http://lifebread.info/cgi-bin/hymn_list4.cgi/2#115)を利用ください。
(7)使用する座席は、毎回固定でお願いいたします(第一礼拝終了後、第二礼拝の参加者をお迎えするために、消毒作業を行います)。
(8)コピー機、その他教会の備品を使用した場合は、その記録を残します。
以上、当面の間、COVID-19と共存しなくてはなりません。また第二波、第三波が予測される中で、弊教会としては、感染者の行動について尋ねられた際に、その状況を明確に把握しておく必要がありますので、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
7. 施設の安全管理
(1)毎週土曜日、聖日備え日には、不特定多数の方々が触れる可能性のある箇所(ドアノブ、ライトスイッチ、テーブル、椅子、トイレ、水道栓、ペン、貸し出し用の聖書・讃美歌など)の消毒、掃除を致しております。
(2)二子玉川聖書学院、HFI、育ちの村などの他団体の使用については、9月以降の再開になりますが、その間に教会施設を利用する場合は、このガイドラインに沿うことを求めてまいります。
(3)教会のみならず、教会の近隣の方々、教会員の友人・知人が安全に生活するために、教会は、常に、東京都が発表する感染者の情報のみならず、私たちの間で得た情報に注意し、その情報を交換し、その情報に基づいて行動する必要があります。それによって、活動や施設利用を制限、教会施設の安全性を高めることができます。そこで教会員には、各自、所属する共同体の感染レベルによく注意を払っていただけますようにお願いいたします。
9.COVID-19における教会の重点活動方針
1)小グループ活動を通して、宣教の使命を遂行し続ける
(1)小グループの形成
今回のCOVID-19において、改めて問われたことの一つは、個々人が内側に持つ救いの確からしさであったように思われます。使徒8章で迫害されたクリスチャンたちは、エルサレム教会を出ていき、諸国に散らされました。そしてその散らされた先々で、キリストのいのちある福音を証ししました。今私たちも、COVID-19により、同じように教会の建物から外に押し出されているのですが、果たして、今自分が置かれている場で、どのような霊的な影響力を持っているのだろうか、改めてCOVID-19以前との差を考えさせられるところです。
キリスト教会の宣教論では、小グループの形成、セルグループ形成ということが繰り返し言われてきました。しかし、COVID-19で機能しない小グループ、セルグループは、これからも機能しないと言わざるを得ません。小グループを人為的に努力して形成して、なんやかんや活動をしているだけの状況であった、神の霊に建て上げられるものではなかった、と反省させられるのであるならば、今一度、その目的をよく理解して、新しく立て直す必要があることでしょう。小グループ形成の目的は、神のみ言葉に立ったキリスト者が、天に向かう巡礼の旅路を生涯共にしていく、助け合いの関係を築き上げていくことにあります。物理的な距離感を感じさせない、深い愛の共同体を築き上げていただきたいところです。
(2)小グループの作り方
そこで、この機会に、改めて、聖書のみことばを共に楽しみ味わう、よき自然な小グループの形成を心掛けてみましょう。お互いに無理のない、自然に深められていく関係こそ、人生の旅路を共にする関係というべきです。そのような関係こそ、宣教的で、実を結ぶ小グループ活動となって進むはずだからです。
以上