キリスト教と、いわゆる異端とされるグループの違いを説明する時、難しい専門用語に悩まされることがありますよね。でも大丈夫です。ここでは、統一教会、エホバの証人、モルモン教と、伝統的なキリスト教(カトリック、プロテスタント、正教会)の違いをわかりやすく整理してみましょう。
1. 統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)
統一教会では、創始者の文鮮明氏を「再臨のキリスト」としています。そして、聖書だけでなく、文氏が書いた『原理講論』という独自の教典が重視されています。ところが、伝統的なキリスト教では「再臨のキリストはまだ来ていない」と教えられているので、ここが大きく異なります。簡単に言うと、統一教会はキリスト教の枠組みを使いながら、オリジナルの教えを中心にしているんですね。
2. エホバの証人
エホバの証人は三位一体を否定します。つまり、イエス・キリストを「神」ではなく、「偉大な教師」という立場に置くのです。また、聖書の翻訳版として独自の『新世界訳』を使用し、血液輸血の禁止をはじめとする独特なルールがあります。
対して、伝統的なキリスト教では、イエス・キリストは「神そのもの」であり、三位一体(父なる神、子なるキリスト、聖霊)の教えが基本です。そのため、エホバの証人は、キリスト教の用語を使いながらも、伝統的なキリスト教の枠組みから外れていると見なされます。
3. モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)
モルモン教は、ジョセフ・スミスという人が書いた『モルモン書』を聖典として聖書と同じくらい重要視しています。また、「神もかつては人間だった」と教えたり、死後の洗礼など独自の教えを持っています。
一方で、伝統的なキリスト教は「聖書こそ唯一の神の言葉」とし、新たな聖典を認めません。さらに、神が人間だったという教えもキリスト教の教義には含まれません。ここでも、根本的な違いがあります。
本来のキリスト教(カトリック、プロテスタント、正教会)の基本
伝統的なキリスト教は、以下のような基本的な教えを共有しています:
- 三位一体:父なる神、子なるキリスト、聖霊は一体の存在。
- イエス・キリストの神性:イエスは完全な神であり、同時に完全な人間。
- 聖書の唯一性:聖書が神の啓示であり、信仰と行動の基準となる。
統一教会やエホバの証人、モルモン教は、これらの基本的な教義に異なる解釈や追加の教えを持つため、伝統的なキリスト教からは「異端」と見なされるわけです。
こうした違いを理解すると、「どうしてこれらがキリスト教の一部とはみなされないのか」が見えてきます。ただ、それぞれのグループが持つ背景や特徴も知ることで、さらに深い理解につながります。興味があればまた掘り下げてみましょう!まずは、聖書が何を言っているのか、標準的な理解を共に学んでみませんか。